11月より実施している殿坂口(とのさかぐち)遺跡の発掘調査の成果を、実際に現地をご覧いただきながら説明します。
今回初めてとなる殿坂口遺跡での発掘調査は謎多き遺跡の実態に迫る第一歩目の調査となりました。ぜひご参加ください。
11月23日(土曜日・祝日) 9時00分~11時00分
※事前申し込みは不要です
※荒天により開催が難しい場合は改めてHPにてご報告いたします
江馬氏館跡公園 エントランス広場(飛騨市神岡町殿573-1)
9時00分 集合・受付開始(江馬館駐車場)
9時30分 順次移動開始 ※集合場所から現場まで徒歩20分程度です
10時00分 現地説明会開始
11時00分 現地説明会終了
殿坂口遺跡は飛騨市神岡町殿字坂口に所在する遺跡です。
高原川と支流・和佐保川の合流点付近の河岸段丘上、国道471号から約30m登った場所にあります。
地表面の形や地元の伝承から、中世寺院があったと想定されています。
また、江馬氏下館跡や江馬氏の本城である高原諏訪城の近くに立地していることから室町~戦国時代に飛騨神岡を治めていた江馬氏との関連も考えられています。
しかし、中世以前の記録はなく発掘調査も行われていなかったことから、その詳細は謎のままとなっていました。
調査を行ったのは、寺院の本堂や中心的な建物があったと想定される平坦地と遺跡の最も奥に位置する平坦地を造成する斜面です。
石垣や礎石、江馬氏下館と同時期のもの考えられる土師器皿などが見つかっており、殿坂口遺跡の実態に迫る成果を出し始めています。
本遺跡の実態を明らかにすることで、周辺の館や本城とともに江馬氏の本拠地の在り方を示せるようになることが期待されます。